人材についてあれこれ考えてみた
San francisco day3
午後の聞きたいセッションまで少し時間が空いたので、カンファレンスセンターの公園で読書してます@moscone
休憩時間を利用した読書で人材を人財にするか人罪にしてしまうかは、会社の理念次第という気づきを得たのでログを残します。
笛吹けど踊らず。
最近ことわざを引用することが多いですが、笛吹けど踊らずという言葉が昔からあります。
いつも通り、この言葉をGoogle先生に聞いてみると
google先生によると、、、
「あれこれと手を尽くして準備をしても、それに応じようとする人がいないという例え。」
企業の成長戦略を考えるとき必ずと言って良いほど、出てくる人材問題。
・即戦力だと思ったのに中々結果が出ない(能力ミスマッチ)
・会社のカラーに合わない(人物像と会社の雰囲気がマッチしない)
・自発的に行動してくれない(指示待ち人間)
・会社が必要とする働きを満たせてない(利益貢献度が低い)
などなど
人材については、たくさんの課題や問題がありますが、昨今の採用事情を考えると、そもそもの採用がうまくいかないという根本的な問題もあります。
このような人材がいくらたくさんいても、笛吹けど踊らずのことわざのように、これこれこうして働きなさい!とか、新しいことをやるから全員一丸となってこれをやるぞ!といって(笛を吹いて)も一向に進展しないといった事象が発生してしまいます。
これは僕が考えるに、その人材が考える「働くための動機」に問題があるんだと思います。
労働とは極論を言うと、限りある自分の人生の時間を仕事の時間として提供することです。
その提供した時間(労働)の対価が、金銭的な報酬であり、他者から信頼され必要とされることによる賞賛に繋がります。
そしてこの働くための動機は100人いれば100通りの動機が存在します。
もちろん、企業というのは従業員全ての動機を汲むことはできません。
そのため、会社は企業理念というものを用意し、どのような価値を世の中に提供し、どのような存在意義を社会に示すのかということを言語化します。
わかりやすく言うと、、
「俺はこういうことやろうと思ってるけど、目的が一緒なら一緒にやらない?その結果、君の目的(動機)も果たせるよ!」
っという具合だと思います。
そしてその理念にそれぞれの働く動機がマッチした時に、初めて雇われられているだけの人材から人財に変わるということです。
ですから、これから会社の事業を推進していってくれるメンバーを選ぶ時や新たに採用する時は、この働く動機を意識したヒアリングを行っていき、なぜやるのか?どうしてこれなのか?なんのためにやるのか?という本質的な部分の意識を共有していかなければいけないということです。
厳しい言い方ですが、組織においては出来ない人財をいくら集めても目的は達成できません。
会社の理念を理解し、その理念に自分の動機を重ね合わせ、持っている能力を存分に発揮し、結果を出すという人財を多く輩出した企業がゴーイングコンサーンを実現できるのではないかと思います。