ビジネスベイビー
残業をするのは能力が低い証拠だと僕は思う。
(もちろん仕事量云々で例外があることは理解した上で、)
うちの会社にはそのような文化はない(ないはず)と思っているのではっきり言うが、
一般的な日本企業で働いていると、まだまだ
「残業=遅くまで頑張っていて偉い人」
と勘違いする傾向にあると思ってます。
仕事量が多く純粋に遅くまで残っている場合はまだしも、上司や先輩が残業していて、その人達よりも早くに帰るのは帰りづらいといった状況まで起こっている企業もまだまだあるのではないでしょうか。
さらに遅くまで仕事をする事を美談化するのは、人の捉え方なので自由ですが、他の人の2倍、3倍の速度で仕事を終える能力があればこんなに遅くまで残る事はないのではないか?と思うのは普通の事だと思う訳です。
アメリカ企業の常識とされている考え方に、責任のあるポジションになればなるほど休暇を多く取るというものがあると言われています。
これは、偉くなったから早く帰るや、休みを多く取っているという事ではなくて、最小で最大の成果を上げる方法論を理解し、行動しているからこそ、このような現状を生み出せているという事です。
基本的に残業文化の無いアメリカですが、責任のある人間(役員やマネージャー)は自分自身のタイムマネジメントを完璧に実践し、その日その日の目標やタスクを時間単位や分単位で分解して取り組んでいるからこそ創り出せる状況だとは思います。
日本のように仕事(タスク)に追われるというよりかは、仕事を追っているというような表現が正しいのかもしれない。
(日本でも追っている人はたくさんいると思いますが、)
しかし、早く帰るや、休みを多く取るという結果だけ見て、勘違いしてはいけないのは、日本でも最近騒がれているようなワークライフバランスという考え方を主張し行使している訳ではなく、仕事における成果を最大限に上げた上でワークライフバランスを実現しているということです。
一般的に日本人に比べるとアメリカ人は働かないという先入観があるので、意外かもしれませんがITで有名なアメリカカリフォルニアのシリコンバレーにあるソフトウェア会社などでは毎晩、ピザととてつもなくでかいサラダを食べながら、夜中の2時〜3時まで働いているエンジニアはザラにいます。
これは海外出張の時によくある話ですが、海外のエグゼグティブは、早朝からモーニングMTG、お昼にランチMTG、夜にはディナーMTGなどは当たり前にあって、食事の時間ですら効率的に活用するという考え方が前提にあります。
日本では早朝にご飯を食べながらMTGというのはあまり聞かないし、企業によってはお昼ゴハンはさっさと食べて、残りの時間は寝るというような人もまだまだ多いと感じています。
このように、1日の限られた時間を効率的に有効活用し、その日の成果を最大限に出し、それ以外の時間で家族や友人達との時間を大切にするというような行動や考え方がアメリカ企業の文化となっているという事を考えると、、、
もっと分かりやすく、噛み砕いて言えば
「ダラダラはやらない、成果をきっちり出して、自分の時間を大切にする」
というような感じですね。
自分もこの考え方には大賛成ではありますが、
その反対に成果も出していないのに、休むとか早く帰るというような結果だけを切り出し、「自分の時間が欲しい。。。」とか「仕事に拘束されたくない。。。」とか言う人間はプロフェッショナルはおろかビジネスパーソンですらないし、何も実現していないのに自己主張だけするという意味では、赤ちゃんと同等レベルだと思います。
赤ちゃんであれば無条件の愛で、両親や周りの多くの人達は助けてくれると思うが、仕事の上での赤ちゃん、僕はこれをビジネスベイビーと勝手に名付けるがこんな人間は可愛くもないし、助けようとも思わないですね。
色々と書いてみましたが、
己を知り、自らを管理し、ビジネスで成果を出すことで、プライベートでも充実した生活を送る。
こんな人財が溢れる会社を作っていきたいものです。