人材、人財、人在
ここ最近、組織論や人材論に関わる書籍を読み漁り色々と調べているのですが、
大凡、どんな本を読んでも、「組織は人なり」とか「人材ではなく人財」というような文言をよく目にします。
もちろん
僕自身もこのような意見に大賛成な訳ですが、会社設立当初からこのような考えに至っていた訳ではありません。
正直、会社設立当初はそんなことみじんにも思ってなかったなっとしみじみ感じています。
創業者当時はとにかく会社のサービスを創ることと、生活するための日銭を稼ぐという事だけが全てで、組織論なんて考えたことすらなかった訳です。
気心知れたメンバーが集まって創業したということもあるとは思いますが、基本的には全員バラバラな動きをしていましたし、それでも何とかなる人数(4人)しかいなかったですし。
しかし会社を成長させるために、採用を進め、一人また一人と会社の仲間が増えて行くにつれて、様々な感性が集まってくると物事はそう簡単ではなく、
あうんの呼吸ではないですが、今までなら話さなくても分かったコト、明確な取り決めなんかしなくても暗黙の了解で済んでいたコトがうやむやではいけなくなりました。
さらに採用した人材が安心して働き、成長するためのプラットフォームも創る必要が出てきました。
具体的には、会社の各種制度や教育制度、組織体制などなどこれら以外にも多岐に渡る決め事や取り組みが発生しました。
とはいえ、これらを作ったからといって、
これでみんなハッピー!
なんてことはありえません。
なぜなら制度があるからといって、人は成長しないからです。
人材を「採用し」、「教育し」、「活きた人材」になってもらうという事まで考えると、人はなぜ働き、仕事によって何を得るのか?という働くことの本質と社会と企業の存在意義ということまで踏み込んで考える必要が出てきたのです。
つまり、丸8年かけて会社を経営していく中での気づきと学びによってこのような考えに至った訳です。
ちなみに人材を人財と考える時に、切っても切り離せないのが企業(組織)の在り方だと僕は結論付けています。
どういうことかというと、
これもよくある言葉ですが、
「何をやるかではなく、誰とやるか」
という考え方ですが
僕の考えでは、
会社や社会人というのは世の中に有用なモノ、うちのような会社の場合、プロダクトやサービスや個人がもつ技術力を提供することで対価を得る集団だと捉えています。
つまりは、
「何をやるかではなく、誰とやったものを、誰に届けるのか」
だと思っています。
最高のメンバーと最高のチームを形成し、最高のサービスをお客様に届ける。
これが、組織論を語る上での僕自身の考え方です。
そのために、早く最高のチームと、最高のサービスを創り上げたいと思ふ今日この頃です。