エクスペリエンスイノベーションを考える
巷ではイギリスがEUを離脱した!という事で日本経済に与える影響も含めてかなり話題になっていますね。
今週の火曜日からUS出張に来ており、USでもそのニュースはひっきりなしに放送しています。
ちなみに、昨晩シアトルからサンノゼに移動してきました。
シアトルの薄寒い気候から、カラッとしたサンノゼの気候にやられて風邪を引きそうな僕です。
USに来ると、夜は遅く朝は早い(時差ぼけ?)生活になるため、朝は6時に起き毎朝フィットネスセンターで10キロのランニングから始まるという生活なのですが、
シアトルの会食の際ビジネスパートナーとの会話の中で、エクスペリエンスイノベーションについてのディスカッションが非常に面白かったので、備忘録的に残してみます。
エクスペリエンスイノベーションとは、スタンフォード大学のそれはそれは頭の良い教授達が研究しているものらしいのですが、
端的に言うと、
イノベーションの原点は、経験から来るというものです。
例えば、
何かの業界においてイノベーションを起こすような事柄があったとします。
一般的にイベーションとは、世の中に全くない誰もがびっくりするような革新的なモノやコトだったりを想像しますが、
実はそうではなく、
その業界における、課題や不満などを経験から補足するという事がイノベーションの原点だという考え方です。
分かりやすい例で言うとAppleのiPhoneなどが良い例ではないでしょうか?
その昔、携帯電話というものは音声通話に特化したものでしたが、携帯電話の通信機能を利用し、携帯電話用のOSを搭載しコンパクトなPCをエミュレートした訳です。
これは、既存の携帯電話でemailやブラウジング機能が付いてたら便利なのにな〜というユーザーの経験からくる課題を解決したに過ぎない訳です。
このエクスペリエンスイノベーションは、もちろんこんなに安易な考え方ではなく、それはそれは難しい考察の上にある考え方らしいですが、あくまでも端的に表現するとこういう事らしいです。
(もちろん諸説はあるとは思いますが)
しかし、そのビジネスパートナーはこうも続けました。
イノベーションを起こすようなビジネスプランの創造は容易であると。
モノやコトに対する視点の持ち方次第では無限に出すことが可能なのだと。
問題はそれを実践し、作り上げる体制やプランニングに障壁があるのだそうです。
これについては本当に共感を覚えました。
実際に、ビジネスを創造するための実施体制の構築(要は既存のリソースをどう分配し誰をアサインするのか?)がとても難しいという事は身を持って感じているので、、、
とかく弊社のような規模の会社だと、大胆なリソース分配は命取りになる可能性もあるため、目先の事を着実にこなしつつも、先を考える動きが必要になるため、より難易度が上がる訳です。
今回のUS出張でのエクスペリエンスを踏まえ、今後の動きにどう活かすのか?
ちょっと考えてみたいと思います。